まず四毒とは?
まず、皆さん四毒とはご存じでしょうか?現代の食生活において健康を害する可能性が高いとされる4つの食品群――「小麦」「砂糖」「乳製品」「植物性油脂」のことを指します。
**四毒抜き(よんどくぬき)**とは、これらを排除・制限する食事法です。これらは、加工食品や外食、スイーツなどに頻繁に含まれており、摂取過多になると体の炎症、腸内環境の悪化、ホルモンバランスの乱れ、慢性疲労、アレルギー、肌荒れなど、さまざまな体調不良の原因になりうると考えられています。
それでは、四毒の詳しい体への影響を食品ごとに見ていきましょう。
小麦

小麦に含まれる「グルテン」は、体内で分解されにくいタンパク質の一種です。パンやパスタ、ラーメン、クッキー、揚げ物の衣など多くの食品に使われており、現代人は知らぬ間に大量のグルテンを摂取しています。グルテンは腸粘膜を刺激し、慢性的な腸炎や「リーキーガット症候群(腸漏れ)」の原因になり、未消化の物質が血流に漏れ出すことでアレルギー反応や自己免疫疾患の悪化、慢性疲労、頭痛、肌荒れなどにつながるとされます。特に日本人は欧米人に比べて小麦の消化酵素が少なく、体に合っていない場合が多いと指摘されています。
砂糖

精製された白砂糖は、血糖値を急激に上げ、インスリンの過剰分泌を引き起こします。これにより血糖値が急降下し、「低血糖症状」や情緒不安定、集中力の低下、強い甘味依存を招きます。また、砂糖は「糖化(グリケーション)」という反応を引き起こし、たんぱく質と結びついて体内で老化物質(AGEs)を生み出します。これにより肌の老化、血管の劣化、慢性炎症が進行し、生活習慣病のリスクも高まります。さらに、砂糖の摂りすぎは腸内の悪玉菌を増やし、便秘やガス、肌荒れ、免疫力低下を引き起こす原因にもなります。
乳製品

乳製品に含まれる「カゼイン(たんぱく質)」や「乳糖(ラクトース)」は、日本人の多くにとって消化しづらい成分です。カゼインはアレルゲンとなりやすく、特に牛乳やチーズを摂るとお腹を下したり、鼻炎・アトピーなどの症状が悪化する人もいます。また、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が少ない人は「乳糖不耐症」を起こしやすく、腹痛や下痢の原因になります。さらに、ホルモンバランスへの影響も指摘されており、乳牛に使われる成長ホルモンや抗生物質の残留が、女性ホルモンの過剰や男性の精子数の減少と関係しているとする説もあります。
植物性油脂

ここで言う植物性油とは、サラダ油、キャノーラ油、大豆油、コーン油、ひまわり油などの精製された油を指します。これらにはオメガ6系脂肪酸(リノール酸)が多く含まれており、過剰摂取すると体内で炎症を引き起こす原因になります。現代人は、加工食品や揚げ物、ドレッシングなどを通じて必要以上にオメガ6を摂取しており、アレルギーや動脈硬化、生活習慣病のリスクを高めていると言われます。さらに、高温加熱された植物油は酸化しやすく、酸化した油は「過酸化脂質」として体内で活性酸素を増加させ、細胞を傷つけ、老化やがんの原因にもなり得ます。
四毒抜きの実践方法
四毒抜きですが、「そんなもの抜けるわけがない!」「外食できないじゃん!」「調味料に絶対入っているから無理!」など思われがちですが、やってみると実は簡単だったりします。
食費も減ったりするので、経済的にもよい効果があると思います。
まずは意識的に「小麦」「砂糖」「乳製品」「植物性油脂」の食品を減らすことから始めましょう!
完全に除去するのが理想ですが、無理なく継続することが重要です。
「じゃあ実際何を食べればいいの?」と思ったあなた。
これから四毒抜きを実践できる食べ物をいくつか紹介します!
和食

日本人の皆さんが一番馴染みがあるであろう和食です!
白米、みそ汁、魚、卵焼き、納豆などの献立には一切四毒は含まれていません。
魚をグリルで焼くのは面倒と思った方、フライパンでも魚は焼けるんです。
クッキングシートをフライパンに敷いて焼くことで、焦げ付きもなく上手に焼けちゃいます!
Youtubeなどで検索するとたくさんの動画があると思うので、実践してみてください。
十割蕎麦

蕎麦って小麦混ざってるの?と思ったり、逆に小麦は絶対入っているんじゃないの?と思った方。
確かに、スーパーで販売している蕎麦は多くが、麺のつなぎの役割のために小麦が混ざっていることが多いです。
しかし、乾麺コーナーに行ってみると小麦が入っていない十割蕎麦がいくつか並んでいると思います。
小麦が含まれていない蕎麦は十割蕎麦と記載されていることがほとんどですが、記載がない場合は、裏に記載されている成分表示を確認してみてください。
小麦が記載されていない場合は、十割蕎麦なのでそちらを購入すればOKです!
なぜ四毒を「毒」と呼ぶのか
「毒」というワードで強めな言葉に聞こえがちですが、これらの食品自体が悪いわけではなく、あくまで「現代の大量生産・加工技術・食習慣」との組み合わせにより、健康に悪影響を与えるレベルで摂取されていることが問題だということを皆さん知っていただければと思います。。四毒抜きの本質は「体を本来の状態に戻す」ことにあります。腸が整い、炎症が抑えられ、免疫が正常に働くことで、自然と不調が改善される人も多いのです。
そのため、健康な人も絶対四毒抜きをしなければならないというわけではなく、適度に四毒抜きを実践するだけでも将来の健康に向けては効果があります。
しかし、近年では「なんとなく体がだるい」「肌が荒れやすい」「便秘・下痢を繰り返す」「寝つきが悪い」など、原因不明の不調を訴える人が増えています。そうした不調の背景に、日々何気なく摂取している四毒食品が関係している可能性は十分あります。四毒抜きは、劇的なダイエットや即効性のある治療法ではありませんが、じっくりと体の土台を整えるための、シンプルで効果的な食習慣の見直しです。
必要に応じて、「週に1回だけ小麦を食べる」「砂糖は特別な日だけ」など、柔軟に取り組むこともできます。まずは数週間でも意識的に四毒を減らしてみることで、体の変化や心の軽さを感じられる人も少なくありません。あなた自身の体と向き合い、合わないものを知るための第一歩として、四毒抜きは非常に有効なアプローチといえるでしょう。
最後に
四毒抜きドットコムでは、四毒抜きレシピや1週間の献立、調味料などを紹介していくので、是非定期的に見に来てください!
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